会計士ママのもやもやもん

育休中のアラサー会計士がお金のあれこれ、受験のコツ、会計士生活、子育てについて語るブログ

会計士になって監査法人で働いてよかったこと5つ

公認会計士は社会的地位が高く、高収入のイメージを持たれている方も多いと思います。一方で、資格取得に相当な勉強時間が必要で、多くの人が専門学校へ通うにも関わらず合格の保証がないため、目指すのに値する資格か・・・?と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

 

また、監査法人で働く従業員の大半が会計士であるため、周りに会計士がいない人にとっては監査法人がどんなところか想像しづらいのではないでしょうか。

実際、監査法人とTACや大原等の専門学校が共催するイベントでも「会計士になって監査法人で働いてよかったことは?」と聞かれたことが何度もあります。

 

そこで、この記事では私が会計士になって大手監査法人で働いてよかったと思う5つのことを紹介したいと思います。なるべく私だけでなく、周りの同僚も同じように経験していると思う一般的なことを列挙したので、会計士に興味がある人に「こんなメリットがあるんだ!」と知ってもらえたら嬉しいです。

 

①長期の有給休暇が取れる!

監査法人は繁忙期と閑散期の差が激しいです。

日本企業の大半が3月決算のため、4-5月は繁忙期で本当にとても忙しいですが、その分6月や8月、年末年始は比較的業務量が少ないです。

このため、2~3週間の長期の有給休暇が取りやすく、実際に取っている人が多いです。

(期ズレを担当しているとそうもいかないケースがありますが)

 

実際私も入社してから毎年、8月か12月(またはその両方)に2~3週間の休暇をもらって、自宅でぐうたらしたり旅行したり過ごしてきました。

一般の事業会社ではなかなかそこまでまとまった休みはとれないですよね。

 

年間を通じて定時で退社…は難しいですが、働くときにがっつり働き、休むときにがっつり休む、オンオフはっきり、メリハリのある働き方をしたい人にはとても向いている職場だと思います。

 

②初任給が高い

大手監査法人であれば1年目から給料が500~600万円程度もらうことができます(残業の程度により金額は多少ばらつきあり)

 

大卒の初任給平均ととても高い水準ですよね。

専門学校への通学費用分もすぐ取り戻すことができますし、長期の有給休暇を利用してお財布を気にすることなく海外旅行を満喫することができます!

 

③自分の意志で転勤や職務の変更が可能

一般事業会社では、勤務地や職務についてなかなか自分の希望が通ることは難しいですよね。

また、企業のグローバル化が進んでおり、欧米だけでなく東南アジアその他の地域への転勤というのも珍しくありません。

知り合いが誰もいない自分の望まない地域で働くことはストレスが溜まりますし、嫌いな仕事を後何年するかも分からずやり続けるのも大変ですよね。

 

この点、監査法人であれば自分で希望しない限り、転勤はほぼありません。

逆にライフステージの変化に応じて国内で異動したいとか、海外で働きたいという希望があれば、その環境を整えてもらえることが多いです。

また、「今まで製造業の監査ばかりしてきたけど、金融業の会社にも行ってみたいなー」とか、「監査は飽きたし、コンサルや税務に興味がある」といった希望も100%ではありませんが、希望が通りやすい環境にあります。

 

実際に、奥様の転勤に合わせ関東から関西へと異動した上司、海外で働きたいという夢をかなえた同期、監査部門から税務部門へ異動した後輩…等たくさん知っています。

そして私も「大企業だけでなく、中小企業も担当してみたい!」という希望をかなえてもらいました。

希望に柔軟に対応してもらいやすい風土も監査法人で働くメリットの一つだと思います。

 

④いろんな人と話をする機会が持てる!いろんなモノを見る機会がある!

私は監査法人に就職するまで、監査という仕事はクライアントの経理部門と話をすることや、パソコンを使ったデスクワークが中心というイメージを持っていました。

確かにそのイメージは間違ってはいませんでしたが、経理以外の部門の方と話をしたり、実際の商品を見たり、工場で製造過程を見学したりという作業時間も想像以上にありました。

 

会社の組織風土や製造工程をよく理解しないと、決算で粉飾や誤りをしやすいポイントがわからず、効率的かつ効果的な監査ができないからです。

 

取締役会議事録を閲覧する、取締役や複数の部門の部長~現場レベルの話を聞く、一般の見学ルートでは決して入れない工場のラインを見る…といったことを入社1年目から経験できる職種は他になかなかないのではないでしょうか?

 

⑤転職しやすい、つぶしがきく

部活でもバイトでも、レストランの食事でも、実際に経験してみると思っていたのと違う!となったことは誰でも一度ではあるのではないでしょうか。

レストランなら次からいかない、バイトならやめて新しいのを探そうかな~ですみますが、正社員となると次のいい就職がすぐに決まるとも限りません。

 

この点、会計士の資格があり大手監査法人での勤務経験があると、次の職場を見つかりやすいです。

一般事業会社の経理部門や内部監査部門、コンサルティングファーム、他の監査法人への転職や会計事務所の開業等していく人々を何人も見送ってきました。

 

近年、技術革新やグローバル化はどんどん進んでいます。

シャープや東芝を考えると、大手企業に就職すれば一生安泰!とは言えない時代になったなぁと思います。

手に職をもつことが、お金に困らず老後を過ごすために今後ますます重要になるように思います。

 

以上、会計士になって監査法人で働いてよかったと思う5つでした。

この記事を読んで、公認会計士という資格、監査法人という組織に興味を持っていただけたら幸いです。

なお、会計士を取り巻く環境は変化していますので、実際に目指そう!と意思決定される際は、自分で積極的に情報収集を行い、じっくり慎重に決めることをおすすめします。

 

この記事を読んで会計士になった人と、いつか一緒に働けたら嬉しいなぁ