会計士ママのもやもやもん

育休中のアラサー会計士がお金のあれこれ、受験のコツ、会計士生活、子育てについて語るブログ

監査法人入社5-10年後 同期のキャリア色々

どうも、会計士試験に合格し、監査法人に合格してから早5年超になるpalacocoです。

 

公認会計士は社会的地位が高く、高収入のイメージを持たれている方も多いと思います。一方で、資格取得に相当な勉強時間が必要で、多くの人が専門学校へ通うにも関わらず合格の保証がないため、目指すのに値する資格か・・・?と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では監査法人へ入社して5年程度経つとどうなっているのか?私の同期のリアルな事例を紹介したいと思います。

ちなみに、私の同期の男女比はちょうど7:3でした。会計士業界の平均とほぼ同じかやや高いくらい、という印象です。

 

会計士は会計士試験合格後、実務経験を2年積み修了考査に合格すると会計士として登録でき、そこで初めて「会計士」と名乗ることができます。

 

それまでは「会計士試験合格者」という何とも締まらない肩書なので、修了考査に合格した後に辞める人が多いかな~と思っていましたが、意外と辞めた人の半分は修了考査合格前(すなわち入社3年未満)に辞めていきました。

この段階で辞める人は前職がある人が多かったです。

退職理由も総括すると監査法人独特の(自由で適当な?)組織風土になじめず、また、転職を優位に進める年齢的なリミットを勘案して…というところでしょうか。

 

逆に修了考査合格後にすぐ辞める人は思ったよりいませんでした。

3年超働けば、「仕事辞めたい…」というのは(私を含め)誰でも一度は考えますが、下のような理由でとどまる人が多いです。

・世間に「公認会計士」と名乗ることができても、大手監査法人で3年間勤務したところで独立するほどの経験も積めない。

監査法人の初任給が高い分、給料が下がらない好条件の転職先を見つけにくい。

・修了考査に合格すると、大半の人が昇格する。

・悪いところもあるけど、いいところもあるし、転職するほどの不満はない。

 

監査法人を辞めた後はこんな感じで、まぁ予想通りな感じです。

・一般事業会社の経理や内部監査部門

・会計士事務所開業、または、親戚や知り合いの会計士事務所へ入所

・専業主婦

個人的にうらやましいと思ったのは、担当しているクライアント先に転職した人ですね。

会社の雰囲気や給与水準、その他内部事情を実際に見た上なので、転職が失敗する可能性は低いでしょう。

私も魅力的なクライアントから誘われないかしら…?笑

 

  • 監査以外の部門や他事務所への転籍:12%

監査法人では、監査以外の部門やグループ会社もあります。

会計的な強みを生かしたコンサル・デューデリ、税理業務等ですね。

 

監査の仕事がつまらないと感じた人や、将来的には独立したいと考えている人が希望して転籍しています。

また、旦那さんの転勤や地元へ戻る等プライベートとの兼ね合いで同じ監査部門の中でも他の事務所へ転籍していった人もいます。

 

みんな希望して出ていきましたね。

違う部門や事務所になると、とたんに顔を合わせる機会はなくなります。

元気にやっているのかな。

 

  • 海外いったひと:6%

勤務地はアメリカ、中国等。期間は2年程度です。

私の所属する大手監査法人で入社5年目程度での海外勤務は、現地の日系企業の監査業務が中心ですね。

このため、英語圏が中心ですが、最近はアジアの枠も増えてきました。

 

こちらも希望者が行っています。

大体、IFRSや英文財務諸表を作成しているグローバル企業の監査チームに所属する人が語学力をアピールして、チームから推薦を受けて選ばれていますね。

 

帰国した人の話を聞くと苦労話もあって大変そうですが、長期休暇に旅行に行ったりして楽しそうです!

 

  • 残りの人

私を含め、監査業務をしています。

 

入社して5年経つと「現場リーダー」的なポジションになります。

誰が何をやるのか業務の分担を考えるマネジメント的な業務が増えるとともに、クライアントの経理の人との打ち合わせ機会が増加します。

 

やりがいを感じつつも、部下ができるので中間管理職的な立場となり仕事はちょっと忙しくなります。

ちなみに入社以来、ずーっと同じクライアントだけを担当し続けている人はいないです。

 

以上、監査法人入社5年程度経つとどうなるのか、私の同期の事例をまとめてみました。

これから目指す人の参考になれば幸いです!!!